【松本勝也を襲った転覆事故】24年間A1級兵庫のトップレーサーの功績

波乱のG1尼崎9Rの真相とは!?
こんにちは、ボートレース予想Mastersの管理人です。
今回は2020年2月9日にボートレース尼崎起こった悲しいレースの詳細と兵庫に愛された大スターの功績をお伝えしたいと思います。
悲しいお知らせというのが・・
兵庫の大スター「松本勝也」選手の転覆死亡事故です。
レース中の選手の事故死は、2013年11月のボートレース下関で起こった件を含め31人目。
ボートレース尼崎では2004年以来2回目となりました。
競艇は時速80km。
体感速度は120kmとも言われており、常に危険と隣り合わせの世界。
スピードに加えて、天候一つで替わる水面での戦いともなれば如何に危険かおわかり頂けるでしょう。
とはいえ、今回の松本選手は選手歴約29年のベテランレーサー。
その内24年間は競艇界の第一線(A1)で戦ってきた実力者です。
では、何故このような不慮の事故が起こってしまったのか。
実際のレースと一緒に見ていきます。
G1は実力者同士の熱い戦い
今回事故が起こってしまったレースは2020年2月9日の尼崎9R。
当時ボートレース尼崎ではG1近畿地区選手権競走の真っ只中。
近畿No.1を決めるべく、実力者同士の熱いレースが連日繰り広げられていました。
松本選手もG1タイトルを目指し日々奮闘。
しかし、第9Rは波乱の展開となりました。
スタート展示から進入コースをめぐって激しい鍔迫り合い。
流石のG1レース。今節の折り返し日ということもあり、準優勝戦に向けて負けられないレースが続いていました。
本レースがこちら。
松本選手は一周目の第二ターンマークを最内から旋回。
スピードにのった艇は減速しつつも窮屈な旋回を強いられ、傾いた艇を立て直すことができず転覆。
運悪く後続の走路に被ってしまったため、後続のボートが松本選手のボートに乗り上げ事故が起きてしまいました。
競艇では不利とされる6コース進入から、果敢に上位入線を狙ったレース。
不慮の事故にレースを見ていた競艇ファンも言葉を失ったと言います。
このように、どんなベテランレーサーを持ってしても、簡単なレースなど一つもありません。
競艇界の華やかな舞台の裏には・・
常に危険と隣り合わせで命を賭けて戦ってるということを忘れてはいけませんね。
ファンに愛された松本勝也の功績
不慮の事故で亡くなってしまった松本選手ですが、競艇界に与えた影響は計り知れません。
デビューは1991年5月。
奇しくも今回事故が起きたボートレース尼崎でした。
競艇界最高峰のSG・G1といった第一線で戦い続けて約29年間競艇界を引っ張ってきたレーサーの一人。
主な戦歴は以下の通りです。
- 1997年2月:G1優勝戦初進出
- 1999年7月:SG初出場
- 2000年6月:SG優勝戦初進出
※通算G1優勝戦進出21回。
競艇ファンからも「勝ちゃん」の相性で親しまれていました。
また、プロペラの調整能力にも定評があった松本選手。
人望も厚く、先輩後輩関係なく相談を受けることが多かったと言います。
主な同期は以下の通りです。
氏名 | 支部 | 2020年前期階級 | 戦歴 |
野澤大二 | 東京 | A1級 | SG優勝1回 |
高橋勲 | 東京 | A1級 | SG優勝1回 |
山一鉄也 | 福岡 | A1級 | SG出場1回 |
柴田光 | 群馬 | A1級 | / |
同期の中にはSGレースを制した選手もいた為、松本選手にとってもG1・SG制覇は悲願だったと言います。
今誰よりも悔しいのは松本選手 。本人であることでしょう。
またSNS上では競艇ファンからも、今回の件に対して悲しい声があがっています。
ほんまに悲しすぎる。
自分の最高払い戻しは尼崎一般戦での松本勝也選手の5コースまくり差し。
一生忘れへん、最高のレーサー。
ご冥福をお祈り致します。#松本勝也選手 #ボートレース尼崎 pic.twitter.com/yJQBauRQxQ— てっぺー (@tetsu19980130) February 9, 2020
松本選手が6コースの時はヒモでよく買って高配当を提供してくれてた。今日の様な展開も慣れているはずだが、水面コンディション悪かったのだろうか。好きな選手の一人だったので本当に悲しい。#松本勝也選手
— root (@henry19_j) February 9, 2020
【追悼】松本勝也選手
ここまで、松本勝也選手について綴ってきましたが・・
競艇好きなボートレース予想Mastersの管理人も悲しい気持ちで一杯です。
また改めてボートレースは、このような事故が何時起きてもおかしくない危険な公営競技であるのだと実感しました。
松本選手は48年間という人生を大好きな競艇のレースによって終えましたが、今後は存生中に育てた弟子が必ず松本選手の分も活躍してくれることでしょう。
松本選手の悲願だったG1・SG制覇を後輩が成し遂げた際は、またボートレース予想Mastersでも取り上げたいと思います。
兵庫の勝ちゃん!
ご冥福をお祈りします。
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