チャットGPT競艇予想のやり方とプロンプトを公開!実践した結果も随時更新!
こんにちは。競艇予想サイト検証プロ、競艇マスターズの「鶴川学」です。
今回は、チャットGPT競艇予想のやり方やプロンプトについて、実際に競艇マスターズの実践をもとに解説していきます。
競艇の予想にチャットGPTを活用したいと考えても、入力の仕方やどこまで精度が出せるのかは分かりにくいものです。
この記事では、チャットGPTを使って予想を行うための具体的な手順を実演形式で解説し、振り返りを通じて改善していく方法を紹介します。
この記事でわかること |
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チャットGPTを使って 競艇予想を出す具体的な流れ |
予想精度を高めるために 与えるべきデータの種類と理由 |
安定した出力を得るための プロンプト設計の工夫 |
EV計算や資金配分を組み合わせた 投資判断の方法 |
実際の予想事例から見える 課題と改善の手順 |
週ごとの成績を振り返り 改善につなげる考え方 |
チャットGPT予想で陥りやすい失敗と その回避策 |
重要なのは「AIに任せる」ことではなく、どのデータを与えれば精度が増すのか、どこで失敗しやすいのかを理解することです。
読み終えれば、予想を再現可能な形で進められるだけでなく、自分なりに調整して精度を高める方法まで掴めるようになるでしょう。
また、実際に継続的に活用しながら振り返りをしていき、何が問題で何を改善すべきかなども定期的に更新していきます。
ぜひ参考にしてください。

脱サラし、競艇予想家・ライターとして活動中。競艇歴は19年。様々な雑誌やWEBサイトで競艇に関するコラムを執筆する。データを駆使した予想が得意で的中率は業界トップクラス。個人の予想は12年連続で+収支を継続中。
目次[表示]
チャットGPT予想は「前提条件を明確にして使う」べき
チャットGPTに競艇予想をさせるときは、まず「いつ・どんな情報をもとに予想するか」を決めておく必要があります。
これを前提条件と呼びます。
条件を揃えないと、その日の気分や入力の違いで結果がバラバラになり、精度を正しく比較できなくなります。
チャットGPTで競艇予想をするときの基本的な前提条件がこちら。
前提条件 | 基準 | 理由 |
---|---|---|
予想タイミング | 出走表公開後の朝に固定 | 毎回同じ条件で予想を出せるため、 成績の比較が可能 |
使用データ | ・出走表 ・直近成績 ・モーター ・水面傾向 |
最低限の材料でどこまで 通用するかを確認できる |
除外データ | ・展示情報 ・直前オッズ |
条件を単純化し、 チャットGPTの能力を純粋に検証できる |
自分で試すときも、同じ前提を守れば再現性のある検証ができるでしょう。
精度を高めるには「必要なデータをすべて与える」ことが必須
チャットGPTに競艇予想をさせる際、もっとも多い失敗のひとつが「入力データの不足」です。
材料が足りないと展開を考える根拠がなくなり、イン逃げなどの一般的な形に偏ってしまいます。
その結果、どの程度の精度が出せるのかを正しく検証できず、予想としての意味を持たなくなります。
一方で、必要なデータをすべて揃えて入力すれば、展開を比較する材料が増え、実際のレースに近いシナリオをチャットGPTに描かせることができます。
そこで、最低限そろえるべきデータをまとめました。
必要なデータ | 内容 | 理由 |
---|---|---|
出走表 | ・枠番 ・選手名 ・級別 ・全国/当地勝率など |
レースの前提そのものを 理解させるために必須 |
直近成績 | 過去3〜5走の着順・スタート傾向 | 選手の調子や勢いを把握し、 展開を考える根拠になる |
モーター情報 | モーター番号・勝率・使用回数 | 機力差を捉え、 単純な一般論に流れない 予想を作るため |
展示タイム | 展示航走のタイム | 当日の足色を数値で示し、 直前の仕上がりを反映できる |
・気象 ・水面 |
・風向 ・風速 ・波 ・水面状況 |
外乱要因が大きく、 決着パターンを左右するため |
特に直近成績やモーター情報を省略すると展開が一般論に偏り、検証しても精度が上がらないままになってしまうのが典型的な落とし穴です。
逆にこれらを揃えて入力すれば、条件をそろえた検証ができ、予想の改善にも直結していくはずです。
安定した出力には「プロンプトの型を固定する」ことが重要
チャットGPTから出力される予想の「安定性」を確保する方法を解説します。
ここでいう安定とは、毎回の出力条件や形式がそろい、比較・活用しやすい状態になることを指します。
予想が当たりやすくなるという意味ではなく、あくまで「出力の形と一貫性が整う」ということです。
プロンプト(指示文)を固定しないと、ある時は10点以上の買い目が出たり、ある時は理由と買い目が噛み合わなかったりと、出力がバラつきます。
その結果、投資判断にも使いづらくなってしまいます。
そこで、プロンプトを決まった型にして条件をそろえることで、次のような点が安定してきます。
- 買い目の点数(例:毎回6点以内に収まる)
- 軸の取り方(展開に基づいた本線が必ず明示される)
- 見解と買い目の一貫性(理由と買い目が食い違わない)
- 出力形式(同じフォーマットで比較しやすくなる)
こうした安定は、予想そのものを「投資判断にかけやすい形」にするための基盤です。
つまり、当たりやすさを高めるのではなく、判断の前提を整える工程といえます。
工夫のポイント | 指示例 | 理由 |
---|---|---|
本線狙いの明示 | 「本線は1号艇を軸に 展開を想定してください」 |
軸を固定することで 出力がぶれにくくなる |
点数制限 | 「買い目は最大6点までに 絞ってください」 |
広すぎる買い目を防ぎ、 資金を効率よく活かせる |
展開重視 | 「展開を考えたうえで 買い目を提示してください」 |
数字の羅列ではなく、 シナリオに沿った予想になる |
条件遵守の確認 | 「上記の条件を満たしているか 必ず確認してください」 |
意図しない出力を減らし、 比較しやすくなる |
無駄な買い目や理由のない数字並べを避けられるので、結果として「投資判断の材料として扱いやすい予想」に近づけます。
ただし、出力が安定したとしても、それだけで当たりやすくなるわけではありません。
そこで、この安定した予想に対して「投資価値があるのか」を見極めるためのEV計算について解説します。
投資判断には「EV計算を必ず組み合わせる」必要がある
出力が安定していても、その買い目にお金をかける価値があるかどうかは別問題です。
的中しても払戻が投資額を下回れば赤字になるため、予想だけで満足していては勝てません。
そこで欠かせないのが、数字で投資価値を判定できるEV(期待値)計算です。
これから紹介する表は、予想に対してどのようにEV計算を組み合わせるかの流れを整理したものです。
読む際は「なぜこの基準が必要なのか」「どうやって無駄な投資を防ぐのか」に注目してください。
判断ステップ | 具体的な内容 | 理由 |
---|---|---|
EVの算出 | 「EV=オッズ × 的中確率」で計算 | 感覚ではなく数字で 投資価値を測れる |
採用ライン | EVが1.0以上の買い目を残す | 払戻が購入額を下回る買い目を除外できる |
資金配分 | 最低払戻が投資額を 下回らないように調整 |
的中しても赤字 (トリガミ)を避けられる |
役割分担 | 予想整理はAI、 投資判断はEVで人が行う |
AIの強みを活かしつつ、 弱点を補える |
EV1.0未満を除外するだけでも、的中して損をするケースを大幅に減らせます。
チャットGPTの予想を「勝ちにつながる形」にするには、EV計算を通して投資判断を下すことが絶対条件といえそうです。
実際にチャットGPTで住之江競艇場の予想を作成してみた【2025年10月1日】
ここまで解説してきた条件をもとに、実際にチャットGPTを使って競艇予想の買い目を作成していきます。
実際に使用したプロンプトや進み方まで公開するので、プロンプトから流れまですべて真似していただけます。
ぜひ参考にしてください。
実際に送ったプロンプトがこちら。
以下の条件で競艇(三連単)の予想を作成してください。
対象は「住之江競艇場」の本日の全12Rです。
【入力データ】
・出走表(枠番、選手名、級別、全国勝率、当地勝率)
・選手の直近3〜5走の成績
・モーター番号とモーター勝率、使用回数
・展示タイム
・天候(風向・風速・波)
・水面状況
・進入想定
・直前オッズ(可能な範囲で)
【出力条件】
1. 券種は必ず「三連単」のみとしてください。
2. 各レースごとに以下を表形式で提示してください。
– 買い目(最大6点以内)
– 各買い目の資金配分(1点ごとに金額を明記)
– 購入総額と最低払戻(トリガミ回避の可否がわかるように)
– 見解(展開予想を1〜2行で要約)
3. EV(期待値)が1.0未満の買い目は原則除外してください。
– EV=オッズ × 的中確率
– 採用する買い目はEV1.0以上であることを確認
4. 出力フォーマットは必ず統一してください。
– レース番号(例:1R)
– 三連単の買い目+資金配分の表
– 展開予想(1〜2行の見解)
【注意点】
– 無根拠な数字の羅列ではなく、展開を整理した上で買い目を提示してください。
– 「本線・押さえ・穴」など構成の意図がわかる形でまとめてください。
– 条件(点数6点以内、EVルール、トリガミ回避)を必ず守ってください。
– 出力は毎回同じ形式にして、比較しやすくしてください。
このプロンプトを使ってみたところ、ボートレース公式サイト内のデータをスクレーピング(ウェブサイトなどからプログラム、ボットを使って特定の情報を自動的に収集・抽出)ができませんでした。
そのため、出走表・オッズ表・直前情報の画面のスクリーンショットをこちらで提出。
その結果がこちら。
区分 | 買い目 | 参考オッズ | 想定確率 | EV | 資金配分 | 期待払戻 |
---|---|---|---|---|---|---|
本線 | 1-2-3 | 9.7 | 0.18 | 1.75 | 800円 | 7,760円 |
本線 | 1-3-2 | 15.0 | 0.11 | 1.65 | 500円 | 7,500円 |
相手 | 1-5-3 | 22.1 | 0.08 | 1.77 | 300円 | 6,630円 |
相手 | 1-6-2 | 26.3 | 0.07 | 1.84 | 300円 | 7,890円 |
押さえ | 1-4-2 | 21.3 | 0.08 | 1.70 | 200円 | 4,260円 |
穴 | 5-1-3 | 93.1 | 0.03 | 2.79 | 100円 | 9,310円 |
購入総額 | 2,200円 |
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最低払戻 | 4,260円(1-4-2 的中時) |
トリガミ回避 | 可 |
展開予想 | 1号艇・浜本は当地勝率高く展示も上位で逃げ有力。 相手はスタート切れる2・3号艇。 さらにA2格の5号艇と 展示タイム2番手の6号艇を絡める流れ。 |
一旦はこれで競艇予想の買い目作成は完了。
レースの結果がこちら。
1-3-6で決着し、結果は外れ。
幸先良いスタートとはなりませんでした。
まだ1レースなので、ここから調整していくことも視野にいれつつ、当日の住之江競艇の全レースを予想させてみます。
全12レースの累計参加結果一覧【10月1日・住之江競艇場】
レース | 買い目(提出分) | 的中/不的中 | 投資金額 | 払戻 | 収支 |
---|---|---|---|---|---|
1R | 1-2-3, 1-3-2, 1-5-3, 1-6-2, 1-4-2, 5-1-3 |
不的中 | ¥2,200 | ¥0 | -¥2,200 |
2R | 1-2-4, 1-4-2, 1-2-3, 2-1-4, 1-3-2, 4-1-2 |
不的中 | ¥2,300 | ¥0 | -¥2,300 |
3R | 2-1-4, 1-2-4, 1-4-2, 4-1-2, 2-4-1, 1-2-3 |
不的中 | ¥2,400 | ¥0 | -¥2,400 |
4R | 2-1-3, 1-2-3, 2-3-1, 5-2-1, 3-2-1, 1-5-2 |
不的中 | ¥2,400 | ¥0 | -¥2,400 |
5R | 3-1-4, 1-3-4, 3-4-1, 1-4-3, 6-3-1, 4-3-1 |
不的中 | ¥2,400 | ¥0 | -¥2,400 |
6R | 2-1-5, 1-2-5, 2-5-1, 5-2-1, 1-5-2, 2-1-4 |
的中(1-2-5) | ¥2,400 | ¥4,980 | +¥2,580 |
7R | 1-3-4, 1-4-3, 3-1-4, 1-3-2, 4-1-3, 1-2-3 |
不的中 | ¥2,500 | ¥0 | -¥2,500 |
8R | 1-4-6, 1-6-4, 1-4-2, 4-1-6, 1-2-4, 4-6-1 |
不的中 | ¥2,300 | ¥0 | -¥2,300 |
9R | 1-3-4, 1-4-3, 1-3-6, 3-1-4, 1-4-6, 4-1-3 |
不的中 | ¥2,800 | ¥0 | -¥2,800 |
10R | 1-3-4, 1-4-3, 3-1-4, 1-3-6, 4-1-3, 1-4-6 |
不的中 | ¥3,000 | ¥0 | -¥3,000 |
11R | 1-2-4, 1-4-2, 1-2-5, 2-1-4, 1-4-5, 4-1-2 |
不的中 | ¥3,000 | ¥0 | -¥3,000 |
12R | 1-2-3, 1-3-2, 1-2-4, 1-4-2, 2-1-3, 3-1-2 |
不的中 | ¥3,700 | ¥0 | -¥3,700 |
合計 | — | 1的中 / 11不的中 | ¥31,400 | ¥4,980 | -¥26,420(回収率 15.8%) |
あのプロンプトや指示の仕方での結果は、全レース試してみた結果マイナス収支で着地しました。
特に、的中率がかなり低いのがかなり痛いところです。
点数の上限を増やす、指示をもっと細かくする、などした工夫が必要でしょう。
10月1日の検証から浮かび上がった課題と改善の方向性
住之江競艇場で1日全12レースを予想させた結果は、1的中・回収率15.8%という厳しい数字になりました。
この結果から「チャットGPTをそのまま使えば当たらない」とは解釈せず、どうしたら活用できそうかを調べていきます。
課題点とその理由をまとめると以下の通り。
・展開解釈が安定しない
展開を「差し有利」と書きながら買い目は逃げ中心になるなど、出力の中で矛盾が生まれる。
理由:プロンプトで展開の指示が曖昧なため、AIが文章生成を優先して整合性を崩した可能性。
・EV(期待値)計算の精度が不十分
6Rの的中ではEV基準が有効だが、ほかのレースでは確率推定が甘く、数字の信頼性が弱い。
理由:チャットGPTは過去統計や実オッズを直接参照できないため、確率を内部知識で推定してしまう可能性。
・ルール逸脱(点数や資金配分)が発生
6点以内の制約やトリガミ回避条件を外す出力が散見。
理由:チャットGPTは「ルールを守る」より「自然に文章を生成する」ことを優先する特性があるのかもしれない。
・展開解釈を安定させるために、プロンプトに「イン逃げ崩れ時の展開」など条件分岐を具体的に追加する。
・EV精度を高めるために、2連対率やモーター勝率など人間が持つ数値を入力して補強する。
・出力後は必ずチェックし、条件逸脱は人間が修正する前提で運用する。
課題が見えている時点で、改善の余地はあります。
現状このプロンプトや予想の仕方を試すとうまくいかない可能性もありますが、だからチャットGPTで競艇予想するのが無理とはなりません。
チャットGPTで競艇予想はどこまでできるか、継続的に予想させている結果や実際の予想については下記で公開しているのでぜひ併せてチェックしてみてください。
チャットGPTで競艇予想はどこまでできるのか?
可能性や現状の限界値を実践で検証
まとめ!チャットGPT競艇予想は「課題を理解し改善を重ねる」ことが重要
ここまでの検証からわかったのは、現状、チャットGPTを競艇予想にそのまま丸投げしても勝つことは難しいかもしれない、という現実です。
1日12レースで的中1本・回収率15.8%という結果が示すとおり、展開の解釈のズレ、EV計算が甘い、指示通りにならないといった課題は避けられません。
しかし、これは同時に「改善の余地が大きい」ことを意味します。
プロンプトを工夫して展開を具体的に指示したり、人間側で2連対率やモーター勝率を補強データとして入力すれば、精度は上がっていくでしょう。
また、現時点でもし競艇予想のロジックが完璧に頭で固まっている人がいるなら「自分の代役」として予想をお願いすることはできるレベルで、データ取得にはたけている印象です。
チャットGPTの競艇予想に価値があるのは、結果を公開し続けて改善を積み重ねられることです。
これからも成績を公開しながら改善を重ねていきますので、ぜひ継続的にチェックして参考にしてください。
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