競艇の勝ち方を裏話から考察!ムダを無くし高配当的中へ導く完全ガイド

競艇で勝率を高めるためには、出走表やオッズなどの表面的な情報だけでなく、選手の心理や気象条件、整備傾向など“レースの背景にある要素”を踏まえた判断が重要になります。
たとえば、F明けの選手がスタートを控えめにする傾向や、地元水面に慣れた選手がパフォーマンスを発揮しやすいケースなどは、公式の数値には出てきません。
しかし、そうした”裏”情報を踏まえることで、予想の精度を1段階引き上げることが可能です。
本記事では、レース直前の見えづらい変化や選手の内情などを「裏話」という切り口で整理し、舟券戦略にどう活かせるかを具体的に解説。
経験値のある競艇ファンでも見落としがちなポイントを押さえながら、データと情報の“隙間”を埋めていきましょう。
この記事で わかること |
---|
競艇の“裏話”を知ると 見落としをなくせる! 万舟的中のスパイスにも! |
展示・F明け・モーターなど 数字に出づらいポイントの見抜き方 |
各情報を舟券にどう活用すればよいか、 具体的な舟券戦略 |
結果的に無駄な買い目を削減。 回収率向上に近づく |
予想は「当たるか外れるか」だけではなく、「読み切れていたかどうか」で評価すべきものです。
データでは拾いきれない“判断の補助線”を持てるようになることが、結果として勝率アップにつながるので、ぜひ最後までごらんください。

脱サラし、競艇予想家・ライターとして活動中。競艇歴は19年。様々な雑誌やWEBサイトで競艇に関するコラムを執筆する。データを駆使した予想が得意で的中率は業界トップクラス。個人の予想は12年連続で+収支を継続中。
目次[表示]
- 1. 裏話を知っておくと“見落とし”が減り、結果の幅が広がる
- 2. F1本持ちの選手は、事故点50点を恐れて“勝ちにいかない”判断をすることがある
- 3. 節間で部品交換をした選手はインコースでも負けやすい
- 4. A1級選手は出走回数調整のために勝たないケースが有る
- 5. 展示1位でも2/3で本番1着にならない
- 6. F休み明けの選手はスタートが遅れやすい
- 7. 勝負条件付きの選手は“無理にでも前に出る”展開になりやすい
- 8. 同じ支部や同期の並びは、展開が荒れにくい
- 9. レース前に“落ち着きのない動き”が見えた選手は、本番で崩れる可能性がある
- 10. コメントの“曖昧な言い回し”から、エンジンの不安が読み取れることがある
- 11. まとめ!裏話を武器にすれば、競艇はもっと読みやすくなる
裏話を知っておくと“見落とし”が減り、結果の幅が広がる
競艇予想で最も厄介なのは「買えたはずの高配当を見逃した」「危険サインに気づけず人気を信じすぎた」といった“判断の取りこぼし”です。
その多くは、出走表や展示タイムなどの数値情報だけをもとに、整然と予想を組み立ててしまったときに起こります。
表面に見える数字を読むだけでは、レース本番でのズレや違和感を予測するのは難しい場面が少なくありません。
そこで鍵になるのが“裏話”。
展示や勝率だけでは本命に見える選手でも、「整備不足」「F明けで慎重スタート」などの裏話を事前に把握していれば、数字では拾えない展開の変化を読み取り、買い方を大きく修正可能です。
たとえば以下のように、同じ数字を見ていても裏話の有無によって組み立て方がまったく変わるケースがあります。
数字だけ見ていた場合 | 裏話を知っていた場合 |
---|---|
展示1位の1号艇を軸に買う | 展示は引き波の少なさで出ただけと判断し、 2号艇の伸び足を中心に組む |
F明けのA1選手を 信頼し1着固定 |
スタートが慎重になると読んで、 外枠からのまくり差しを本線に据える |
地元B1選手を軽視し 押さえすら買わない |
水面慣れと調整成功を加味し 2・3着づけの穴狙いに組み込む |
このように、裏話があることで「これもあり得るかもしれない」「この本命は危ないかもしれない」といった展開の分岐点に気づけるようになります。

もちろん、裏話をすべて鵜呑みにするのは危険です。
選手コメントや整備状況の読み取りを誤れば、予想がズレてしまうこともあります。
だからこそ大切なのは、数字と同じように、裏話も冷静に並べて比較し、全体のバランスを見て判断する姿勢です。
そこで、実際に「数字だけでは判断しにくいが、予想に大きな影響を与える」裏話を、項目ごとに具体的に紹介。
それぞれ予想への活用方法も具体的に解説するので、ぜひ知っておきましょう。
・F1本持ちの選手は、
事故点50点を恐れて“勝ちにいかない”
判断をすることがある←NEW
・節間で部品交換をした選手は
インコースでも負けやすい←NEW
・A1級選手は出走回数調整
のために勝たないケースが有る
・展示1位でも2/3で本番1着にならない
・F休み明けの選手は
“絶好のまくられポイント”
・勝負条件付きの選手は
“無理にでも前に出る”展開になりやすい
・同じ支部や同期の並びは、
展開が荒れにくい
・レース前に“落ち着きのない動き”
が見えた選手は、本番で崩れる可能性がある
・コメントの“曖昧な言い回し”から、
エンジンの不安が読み取れることがある

F1本持ちの選手は、事故点50点を恐れて“勝ちにいかない”判断をすることがある
2025年4月から、フライング(F)を1本持っている状態で、優勝戦で再度Fを切った場合の事故点が「30点 → 50点」へと大幅に引き上げられました。
変更内容 | 変更前 | 変更後 (2025年5月1日適用) |
---|---|---|
2回目以降の フライング事故点 |
20点 | 30点 |
優勝戦で2回目の フライング事故点 |
30点 | 50点 |
この事故点が関わってくるのが半年間に1回行われる級別審査。
事故点÷出走回数で計算できる「事故率」が該当の期間で0.7以上の場合、一番下の階級B2級に強制的に降格する仕組みです。
その加算された事故点50点率を減らす方法は出走回数を増やすこと以外ありませんが、優勝戦で2回目のフライングをしてしまった場合、事故点50点加算プラス90日間(約3ヶ月)の斡旋停止となります。
事故点が50点の場合、残りの3ヶ月で最低73走すれば事故率0.7を下回ることができますが、競艇選手の1ヶ月あたりで出走できる回数は多くても、1節4走(平均6日間)×4週間の12走。
3ヶ月間で73走は現実的ではありません。
それに、73走というのは事故点が50点の場合であり、その他に事故点が加算されている場合はもっと必要です。

実際、この事故点の引き上げが理由で”無理に攻めない”と発言した選手も。
2025年5月、A1級の坂口周選手はF1本持ちの状態で出走した特別戦「罰則が厳しすぎるので勝ちにいかない。6コースに回る」とレース前に話していまいた。
坂口周選手「罰則が厳しすぎる、6コースにでます」
うーん…どう思う????
みんなの意見聞きたい。 pic.twitter.com/ZhkrfRohqI— AYA (@ayaxoxo159) May 25, 2025
展示や実力では人気になっていても、本人の判断として“展開まちレース”を選択。

勝ちにいかない選手が出走すること自体はあまり良く見えませんが、これを知らなければ「なぜ勝ちにいかない?」「チャンスなのに消極的すぎる」と不可解な結果に見えるはずです。
逆に、事前に背景が読めていれば、ムダな本命買いを避け、展開的に優位な選手を軸にすることで精度の高い舟券構成が可能になります。
今後、坂口周選手のように明言する選手が出てくるかはわかりませんが、こうした「攻める気がない実力ある選手」は外すだけで配当妙味が急上昇し、波乱の狙い目としても非常に有効になるかもしれません。
事故点ルールの厳格化を知っていれば、“やる気のない本命”を見抜ける
たとえば、以下のようなパターンでは“買ってはいけない人気選手”になります。
条件 | 表向きの評価 | 裏話を知ったときの再評価 |
---|---|---|
F1本持ちで 優勝戦の1号艇 |
展示も好調、 スタート順も良く大本命 |
事故点50が怖くて仕掛けられない/ 本人も消極的発言 → 差されやすい展開 |
F1本持ち+ 準優勝戦の2~4号艇 |
機力もよく外枠勢に 強気の姿勢 |
攻めに行けず、 展開作れず“受け”のまま 敗退するリスク |
オッズだけを見れば「勝って当然」に見える状況でも、事故点リスクを回避するためにあえて展開に絡まず“おとなしく走る”ことを選ぶ選手は実在します。
たとえば2025年5月、坂口周選手はF1本持ちの状態で出走した特別戦で「罰則が厳しすぎるので勝ちにいかない。6コースに回る」とXでポスト。
展示や実力では人気になっていても、本人の判断として“仕掛けないレース”を選択しました。

勝ちにいかない選手が出走すること自体はあまり良く見えませんが、これを知らなければ「なぜ勝ちにいかない?」「チャンスなのに消極的すぎる」と不可解な結果に見えるはずです。
逆に、事前に背景が読めていれば、ムダな本命買いを避け、展開的に優位な選手を軸にすることで精度の高い舟券構成が可能になります。
今後、坂口周選手のように明言する選手が出てくるかはわかりませんが、こうした「やる気のない人気選手」は外すだけで配当妙味が急上昇し、波乱の狙い目としても非常に有効になるかもしれません。
節間で部品交換をした選手はインコースでも負けやすい
部品交換は、モーターの不調やトラブルを解消するために行われますが、それが節の途中で発生している場合、本番までに調整が仕上がらない可能性があります。
特に注意すべきは、交換後すぐの出走で1・2コースなどの有利枠を引いているパターンです。
数字だけを見れば軸にしたくなりますが、中身が仕上がっていないまま強引に押し切ろうとするレースでは凡走が多発します。
部品交換情報を見逃さなければ、“人気の危険な本命”を見抜ける
たとえば、以下のようなパターンでは“買ってはいけない1号艇”になります。
条件 | 表向きの評価 | 裏話を知ったときの再評価 |
---|---|---|
前走後に キャブレター交換+1コース |
展示1位・ A1・1号艇で大本命 |
部品交換=エンジン未完成 → 頭から外す判断が可能 |
節の中日で ピストン交換→2走目 |
イン寄りで 人気に推される |
乗り慣れておらず、 スタート後に出足で 遅れる可能性大 |
オッズだけを見れば「勝って当然」に見える選手でも、“まだ乗れていない”状態のエンジンでは本来の力を発揮できません。
こうした部品交換の情報は公式サイトで確認可能です。
見逃さずチェックするだけで、ムダな本命買いによる外れを減らす判断材料になります。
それだけでなく、万舟を取れる可能性もでてくるので必ずチェックしておきましょう。

A1級選手は出走回数調整のために勝たないケースが有る
A1級選手は、勝率だけでなく半期で90走という出走回数の条件をクリアしなければ、A1を維持できません。
しかし彼らの多くは賞金を狙ってG1やG2といったグレードレースに出場しており、そこでの出走は回数を稼ぐのに不向きです。
なぜなら、準優や優勝戦に出る選手は、同日に一般戦へ掛け持ち出走できず、1日あたりの出走数が制限されるからです。
これにより、グレードレースが続くと出走数が足りなくなり、“とにかく数をこなすため”に一般戦へ滑り込んでくるケースが生まれます。

“出走数稼ぎ”の可能性があれば、人気A1を安易に買ってはいけない
たとえば、以下のような状況では注意が必要です。
状況 | 見た目の印象 | 裏の実態 |
---|---|---|
G1→G2→一般戦という 日程で参戦 |
「流れに乗って 一般戦も勝つだろう」 |
実際は出走回数稼ぎで 調整不足の可能性大 |
強豪A1選手が B級だらけの 一般戦に登場 |
「実力差で圧勝」と見る | 本気度が低く、 スタートも控えめなことが多い |
このような背景を知らないと「A1なのになんで負けた?」「展示も良かったのに…」といった不透明な外れ方につながります。
しかし、出走回数の都合やグランプリ出場の賞金調整など、選手側の目的を裏読みできていれば、舟券の軸にすべきかどうかを冷静に判断できます。

展示1位でも2/3で本番1着にならない
展示タイム1位と聞くと、つい「仕上がっている」「本命だろう」と判断する競艇ファンはすくなくないですが、実際に展示1位の選手が1着になる確率は、平均して約30%前後。
3回中2回は裏切られるというのが現実です。
この事実を踏まえずに、「展示1位だから1着固定」「人気だから信頼」と思考を止めてしまうと、高確率で“当たるはずのない舟券”を買うことになります。
なぜこんなことが起こるのかというと、展示タイムは、選手の仕上がりを反映しているようでいて、仕上がり“だけ”では決まらない要素が多く含まれているからです。
・1号艇で走ると他の艇より引き波を受けにくく、相対的にタイムが出やすい
・展示タイムを良く見せるためだけに、軽調整や短時間仕上げを行うケースもある
・実戦とは異なる仕様で展示を走り、「見せタイム」だけを出して本番は別の展開になることも
こうした要因が重なることで、展示1位がそのまま“結果の1着”に結びつかないケースは非常に多いのです。
展示という“表の数字”を、鵜呑みにせず、背景や現場の違和感と合わせて見る視点が不可欠です。
展示1位を“信じすぎる人”が外し、裏を読める人が拾っている
「展示1位だから1着固定で安心」この判断は、もっとも負けやすいパターンのひとつです。
勝っている人は、展示1位という数字を見ても、「なぜ速かったのか」「本当に信頼できるか」を確認する習慣を持っています。
たとえば以下のように、同じ展示1位でもその裏側を読めるかどうかで、買い目がまったく変わります。
展示1位の選手 | 読み方次第の予想の差 |
---|---|
展示1位だが、 周回展示でターンが膨らむ |
伸び型に偏り → 2・3着まで、頭固定は回避 |
展示1位+記者印なし +弱気コメント |
“見せタイム”と判断 → 過剰人気と見て評価を下げる |
展示最下位だが、 整備コメントが好感触 |
調整成功と判断 → 穴候補として押さえる |
展示1位は、それ単体で“買い”にはなりません。
裏を読むことで初めて、「この展示は信じられるのか」「これは外すべきなのか」が判断でき、買うべきレースと外すべきレースの精度が上がります。
展示タイムは、“当てたい人が信じる数字”ではなく、“勝っている人が疑って見る数字”です。
だからこそ、数字の裏側を読む習慣があるかどうかで、2/3の落とし穴にハマるか、そこを避けて勝ちに行けるかが分かれます。

F休み明けの選手はスタートが遅れやすい
競艇では、スタート事故(フライング=F)を起こした選手は一定期間出場停止となります。
その「F休み」明けの初戦は、選手にとって大きな心理的プレッシャーがかかるレースです。
なぜなら、再びFを切ると即欠場=即時帰郷のリスクがあるからです。
そのため、F休み明けの選手は、スタートで“攻める”ことが非常に難しい状況に置かれています。
スタートで攻められないということは、加速を遅らせるか、他艇の動きを見てから発進するという受け身の姿勢になりやすく、
結果として、1マークで他艇に主導権を取られ、まくられやすくなる傾向があります。
しかも、出場停止明けでレース勘が鈍っていたり、整備が間に合っていないこともあるため、本人の実力に関係なく、「外側から攻められる標的」になってしまいやすいのです。

それだけでなく、この構造は数字には出にくいため「A1だから」「インだから」という理由でそのまま信頼されてしまうことも少なくありません。
しかし実際には、攻めを受けきれない“まくられポイント”として非常に狙われやすい状況なのです。
スタートを決めづらい選手を起点に展開を組み立てる
F休み明けの選手が出走しているときは、その選手を“崩れる前提”で読むことが展開予想のカギ。
例えば、F休み明けの選手がインコースを取った場合、再度のフライングを恐れてスタートで控えめになり、外枠からのまくり差しが入りやすくなります。

具体的には、以下のように買い目の組み方が変わります。
パターン | 展開・買い方の判断 |
---|---|
1号艇がF休み明け | スタート遅れで先マイできず、 2・3コースからの差し・まくり本線 |
F休み明けが中枠 (4号艇など) |
スタートで攻めに行けず、 外枠勢が一気に攻めてくる展開に注目 |
F明けが人気先行で 過剰評価されている |
配当妙味のある逆張りを狙い、 過小評価されている差し選手を軸に |
F休み明けの選手を「信頼するかどうか」で悩むのではなく、“攻められる側”としての配置に注目することで、展開の読みやすさが格段に上がります。
スタート力が持ち味の選手がすぐ外に構えていれば、その選手が仕掛ける展開は明確です。
そういった仕掛けの起点を明確にするために、F休み明けという裏話は極めて有効になります。

勝負条件付きの選手は“無理にでも前に出る”展開になりやすい
シリーズ終盤、「あと◯着で準優出」「この1勝で賞金ライン突破」など、条件付きの選手がレースに出てきます。
このような状況にある選手は、通常とは違うレース運びをし、無理にでも仕掛けて前に出るレースを選択する可能性があります。
たとえば、以下のような行動パターンが典型です。
- 6コースからでもスタートを決めて握ってくる
- まくり差しや強引な先マイを選ぶ
- 展開待ちせず、序盤から動きに出る

条件なしの選手 | 勝負条件付きの選手 |
---|---|
枠なりに走り、 展開待ち |
枠に関係なく、 自ら動いて仕掛ける |
2着狙いで着を まとめにいく |
1着狙いに特化し、 勝負ターンを仕掛ける |
本命を崩す リスクが低い |
展開を壊す“起点” になりやすい |
この裏話を知らずにレースを見ると、「なぜ荒れたか分からない」という現象だけが残ります。
無理をする選手を起点にすれば、万舟につながる波乱を“予想の時点で拾える”
勝負条件付きの選手がいるときは、その仕掛けによってレース展開が大きく崩れる可能性を前提に予想を組み立てることが重要です。
展開の主導権が「本命」ではなく、「動く選手」によって握られる構図を想定できるかが、的中の入口になります。
たとえば、6号艇が1着条件で出走し、スタート展示で踏み込み気配が良かったとします。
その時点で、「握ってまくりに来る展開」を想定することが自然であり、内に構える人気の1号艇は、受ける立場としてリスクを背負う存在になります。
このように仕掛けの起点を意識できれば、舟券の構成は以下のように読みの幅が広がります。
- 本命艇をあえて2・3着扱いに落とす選択肢が生まれる
- 展開の中心を担う外枠選手を頭に据えるパターンも見えてくる
- 仕掛けが外れた場合に浮上する“中枠の受け役”もケアしやすくなる
これは特定の買い方を推すというよりも、展開の切り口がひとつ増えることで「見える組み合わせが変わる」という話です。
裏話を知っていると「なぜ荒れたか」ではなく「荒れるかもしれない」という前提で動けるようになります。
それによって、他の人がスルーしていた買い目を、あなたは“読みの延長線”として自然に押さえられるようになるのです。
数字では予測できない崩れ方が起こるなら、そこに備える視点を持っているかの差が、万舟を「拾える立場にいるか」「傍観する側にいるか」を分けます。
同じ支部や同期の並びは、展開が荒れにくい
競艇の出走表には書かれていませんが、選手同士の“関係性”が展開に影響することがあります。
その代表的なパターンが、「同じ支部」「同期入所」の選手が隣同士で出走しているケースです。
この場合、1マークまでの攻防やコース取りにおいて、あえてぶつからないように走ることがあります。
例をあげると以下のとおりです。
- 2号艇が同支部の1号艇に対し、インを深追いせず自然に並ぶ
- 3号艇が同期の2号艇に対して、仕掛けを抑えて差しに構える
- 外枠勢が同期・支部の先輩に遠慮して、握らずに展開待ちを選ぶ
“争いを避ける動き”が展開に与える影響は大きく、本来ならまくりや競り合いが起きていたかもしれない場面が、そのままスムーズに流れてしまうことになります。
その結果「逃げや差しが決まりやすくなる」「道中の逆転も少なくなる」など、いわゆる「セオリー通りの展開」が発生しやすくなります。
同支部・同期の並びを見つけたら、人気決着で組む選択肢を持つ
同じ支部や同期の選手が隣り合っていると、1マークまでの動きが穏やかになりやすい傾向があります。
理由は単純で、互いに手の内を知っており、無理に潰し合ってリスクを負うよりも、自然に走った方が得だと判断するからです。
このような関係性があると、スタートから1マークにかけての競り合いが発生しづらくなり、結果としてイン逃げや差しといったセオリー通りの決着が成立しやすくなります。
しかし、この背景を知らない多くのファンが一般的にみたら荒れそうなレースで勝負していたら「ここは外から攻めが入る」「荒れるかも」と考えて、内よりも外枠を中心に舟券を組み立てて買う。
その結果、展開が堅いにもかかわらず、本来本線で構成すべき買い目が不当に人気薄になっているという“狙い目”が生まれます。

このズレに気づけるかどうかが、裏話を活かせるかどうかの差になります。
状況 | 多くのファンの判断 | 裏話を知っている側の判断 |
---|---|---|
同支部や同期の並び | 外からの仕掛けで 荒れると読む |
潰し合いは起きず、 展開は静かと読む |
オッズ構成 | 外枠に票が流れ、 内が売れない |
内が展開優位なのに 高配当になっている |
舟券戦略 | 荒れを狙って手広く買う | 順当構成を“根拠を持って” 本線にできる |
展開は堅い。なのに売れていない。
この“構図のズレ”に気づいたとき、そのレースは勝負に値する1番おいしい状況になります。
レース前に“落ち着きのない動き”が見えた選手は、本番で崩れる可能性がある
スタート直前の選手の様子は、意外にも“レース結果に直結するサイン”を含んでいることがあります。
中でも注目したいのが、明らかに普段と違う落ち着きのなさを見せる選手です。
たとえば、こんな動きが見えたときは注意です。
- ハンドルやペラ周辺を何度も触って確認している
- 何度も座り直したり、姿勢を落ち着けられずに動いている
- スタート方向を何度も見返し、視線が定まっていない
- 他の選手が静止している中、1人だけ艇の中で手を動かし続けている
こうした挙動は、整備の不安・調整の迷い・緊張や焦りなど、何らかの“本番でのリスク”を感じているサインかもしれません。
一見すると信頼できそうな展示タイムや勝率の高い選手でも、このような様子が見られたときは、実戦でのパフォーマンスが崩れる可能性を考慮する必要があります。
動きに違和感があれば、数字の評価より“舟券から外す根拠”を優先する
たとえば、以下のようなケースでは予想そのものを組み直すべきです。
状況 | データだけの判断 | 直前の動きからの再評価 |
---|---|---|
1号艇のA1選手が 展示1位 |
逃げ軸として 信頼 |
スタート前に何度も艇の中で動き、 集中しきれていない → 頭から外す |
2号艇の差し屋が 高勝率 |
差し展開で 中心視 |
落ち着かず座り直しが多い → スタート遅れ・ ターン失敗の懸念 |
「数字上は信頼できる選手」でも、レース直前にこのような違和感が見られた場合は、本番での凡走リスクを予想の中で明確に扱う必要があります。
最終的に的中を拾えるかどうかは、展開を外から読める材料を持っていたかどうかで差が出るのです。
コメントの“曖昧な言い回し”から、エンジンの不安が読み取れることがある
競艇では、レース前に出るコメントや記者談で、選手や関係者がエンジンの状態について触れる場面があります。
その中には、はっきり「出ている」とは言わず、どこか曖昧な言い回しを使っているコメントが見られます。
そして実際には、そういった“濁した言い回し”のときほど、エンジンの仕上がりに自信がないか、調整が間に合っていないことが多いのです。
・「悪くないと思います」→ 自信がない/よくはない
・「前回の人はうまく出してました」→ 今の仕上がりではない
・「もう少し合わせたらいいかも」→ まだ調整中、レースまでに完成しない可能性
・「ターンは問題ないけどね」→ 出足しか出ておらず、全体的に中途半端
これらは一見前向きに聞こえる表現でも、本当に仕上がっているときは、もっとストレートに“出ている”と言い切るものです。
コメントに“濁し”があるなら、人気でも舟券から外す判断ができる
コメントを読み解く際に見るべきなのは、どこを強調しているかではなく、“何を言い切っていないか”です。
以下のようなケースでは、たとえ展示タイムが良くても、頭から外す判断が合理的です。
コメント例 | 実際の意味 | 予想での扱い |
---|---|---|
「悪くないとは 思いますけど」 |
具体的な仕上がりに 触れておらず、自信がない |
軸にせず、 2・3着までに抑える程度 |
「もう少し調整したい」 | 現時点では未完成で、 本番まで不安が残る |
評価を1段階下げて 他選手中心で組む |
「回ってからの 足は問題ない」 |
=伸びは良くない、 と言っている |
まくられる展開を想定 して相手を厚く買う |
展示や直近の成績が良くても、コメントに不安がにじんでいるときは、その“違和感”を舟券構成に反映することで無駄な負けを減らせます。
まとめ!裏話を武器にすれば、競艇はもっと読みやすくなる
この記事で紹介してきた裏話は、どれも「予想の精度を上げるために知っておくべき情報」ばかりです。
スタート展示や勝率といった“数字で見える要素”はもちろん重要ですが、それだけでは拾えない展開のズレやリスクを、裏話は補ってくれます。
たとえば、展示1位でも仕掛けの軽さから本気でないと見抜けたり、勝負駆けの動きから荒れを先読みできたり、選手の様子やコメントの言い回しから「危ない本命」を外す判断ができたり。
裏話を使えば、“外れた理由がわからない”という負け方を確実に減らすことも可能です。
それは決して偶然に頼る予想ではなく、「理由があって当てる」ための精度の高い思考になるので、ぜひ活用してください。
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