競艇でやればやるほど負ける?よくある“負けの言い訳”をすべて論破します

収支はマイナスか、プラスでもせいぜい数万円〜数十万円レベル競艇は、やればやるほど負ける理由があります。
例えば、よく挙げられる理由は「人気が集中しやすく、オッズが低くなり、当たっても全然稼げない」というものです。

ただこれは、点数を絞ったり、買い目のオッズを見て金額を調整することで回避できた可能性もありますし、トリガミリスクをそのまま放置して勝負していたとも言えます。
それに、そもそもそんなレースで勝負しなければ、少なくとも負け着地にはならなかったはずです。
このように、「やればやるほど負ける理由」というのは、負けた人を参考にした“もっともらしい理由”でしかないということがよくあります。
そこで今回は、競艇でやればやるほど負ける“もっともらしい理由”を、競艇マスターズが完全論破。
競艇でやればやるほど負けるを、競艇でやればやるほど勝てるになるように、論理的に解説してきます。
この記事で わかること |
---|
「やればやるほど負ける」は 本質的な理由ではなく 負けた人の後づけ論が多い |
よく語られる負け理由の多くは、 冷静に考えると回避可能だった ケースがほとんど |
勝っている人は“同じ状況”でも 違う判断をしていて、 負けた人とは視点がそもそも違う |
「やればやるほど勝てる」状態になるには、 思考と行動を真逆にする必要がある |
今この記事を開いている時点で「実際に負け続けてるし、そんな理屈通りいかないだろ」と感じている方も多いかもしれません。
だからこそこのあと、実際によく語られる「やればやるほど負ける」と言われる理由を一つずつ検証し、それが本当に避けられなかったのか、競艇マスターズの視点で論理的に掘り下げていきます。
ぜひ最後までご覧ください。

脱サラし、競艇予想家・ライターとして活動中。競艇歴は19年。様々な雑誌やWEBサイトで競艇に関するコラムを執筆する。データを駆使した予想が得意で的中率は業界トップクラス。個人の予想は12年連続で+収支を継続中。
目次[表示]
- 1. やればやるほど負ける論理的な理由
- 2. やればやるほど負けるもっともらしい理由を論破
- 2-1. 控除率があるから勝てない?いいえ。控除率は“分かった上で戦う前提”
- 2-2. 二重課税だから勝てない?→ たしかに理不尽。でも、問題なのはそこじゃない
- 2-3. プレイヤー同士の奪い合いだから勝てない?→ 奪い合うなら奪う側も確実にいる
- 2-4. 勝てる人がいたら制度が崩壊しているはず→ 真逆。“勝てる人が少数だから”制度は維持されている
- 2-5. インが強すぎてオッズが偏るから勝てない?→ だからこそ“オッズを見て買う”のが基本です
- 2-6. 荒れると思わなかったから仕方ない?→“やらない”という選択肢があったはず
- 2-7. 点数を増やすと回収率が下がるから勝てない?→ 問題なのは“点数”じゃない。レースの選び方です
- 2-8. 展示やオッズを信じたのに裏切られた?→ 信じる前に“どれだけ当てにならないか”を知るべきです
- 3. やればやるほど勝てる人がやっている“考え方”と“勝負の前提”
- 4. まとめ!やればやるほど負ける人・勝てる人の差は“前提”にある
やればやるほど負ける論理的な理由
実際に、やればやるほど負けている。
これは気のせいでも感覚的な話でもなく、現実として資金が減り続けている人が多いはずです。
では、なぜそうなるのでしょうか。
競艇には、よく言われる“負ける理由”がいくつか存在します。
・控除率が高い(=毎回一定額が差し引かれる)
・オッズが安く、当たってもトリガミになりやすい
・荒れるときはまったく読めず、当たらない
・本命が来るときは配当が低すぎて勝てない
・勝ったとしても、続けるうちに全部吐き出す
いずれも、実際に負けている人が感じている“現象”です。
ですが、これらはあくまで表面的な要素にすぎず、本質はもう少し深いところにあります。
そこでここでは、こうした「やればやるほど負ける」と言われる背景を、論理的に2つの視点から整理してみます。
- 競艇というギャンブルの制度そのものに組み込まれた構造的な理由
- 1レースごとのゲーム構造として予測が難しくなる理由
まずは、制度としての競艇がどう設計されているか。
「そもそも負けやすい構造」の根本から見ていきましょう。

競艇の仕組み的にやればやるほど負ける理由
競艇は、公営ギャンブルとして日本に根付いてきたギャンブルです。
レジャーとしての顔を持ちながらも、国や自治体の財源を支える“事業”としての側面が強く存在しています。
その仕組みを冷静に見ていくと、実はプレイヤーがやればやるほど負ける構造が、制度そのものに組み込まれていることがわかります。
以下では、競艇という制度的な仕組みによって、なぜ負けやすくなるのかを整理します。
理由 | 概要 |
---|---|
競艇は“税収装置”と して制度化 されている |
競艇は、 自治体や国にとっての安定した収益源 として機能しており、 プレイヤー全体が継続的に 勝ち続ける構造にはなっていません。 「勝たせすぎない」ことで制度が 保たれているのが前提です。 |
二重課税構造 により、 実質利益が さらに削られる |
払い戻しには控除率(テラ銭)が 適用されたうえで、 年間50万円を超える利益は一時所得として 課税されます。 つまり、控除+税金で“二重に削られる”構造 になっており、利益を出すハードルは 非常に高いです。 |
プレイヤー同士の 奪い合い構造 |
控除後の75%の資金を、 参加者同士で奪い合う形式になっており、 誰かが勝つ=誰かが負ける構造が 前提にあります。 人数が増えても総額が増えるわけではなく、 競争が激しくなるだけです。 |
制度が長年続いている= 勝ちすぎが許容されない設計 |
もし継続的に勝てる人が多数存在するなら、 制度はとっくに崩壊していたはずです。 数十年にわたり運営が続いている という事実が、 「大多数は負ける構造」が維持されていること の証明でもあります。 |
資金を増やすと、 控除負担も加速度的に増える |
舟券購入額が増えるほど、 控除額(25%)も比例して増加します。 大量購入や高額投資をしても、 払い戻し効率が改善されるわけではなく、 資金力のある人ほど“控除で目減りする量” が大きくなります。 |
こうした制度の仕組みを理解すれば「やればやるほど負けていくのは当たり前の構造だった」と納得がいくはずです。

次は、1レースごとの構造「競艇というゲーム自体がなぜ当たらないのか/勝ちづらいのか」について見ていきましょう。
レースの仕組み的にやればやるほど負ける理由
制度として競艇が“勝ちづらく設計されている”という話は、すでにご説明したとおりです。
ただ、それだけではなく、1レースごとのゲームとしての構造にも「やればやるほど負けてしまう」要素がしっかり組み込まれています。
以下では、「なぜ1レースごとに勝ちづらいのか?」を整理してみます。
理由 | 概要 |
---|---|
インが強すぎる =オッズが偏る |
1号艇の勝率が高く、人気が集中するため、 どうしても本命サイドにベットが 偏りやすくなります。 その結果、当たっても配当が極端に安くなり、 リターンが伴いにくい状況が 生まれやすくなります。 |
「荒れるレース」と 「堅いレース」の 見極めが困難 |
データ上は本命に見えても、 展示・モーター・進入のちょっとした違いで 荒れるレースは頻繁に発生します。 予測不能な展開が起こるたびに、 読めたと思って買った舟券が外れ、 損失が重なります。 |
点数を増やすと 的中率は上がるが、 回収率が下がる |
的中率を上げようと買い目を広げると、 1点あたりの資金が薄まり、 結果としてトリガミや低回収につながります。 レース単位で勝っても、 トータルで見るとマイナスになる構造です。 |
展示・オッズ・ 直前気配など “信用しきれない情報” が多い |
展示タイムやオッズ、選手コメントなど、 予想に使われる情報は多いですが、 すべてが実戦に直結するわけではありません。 情報のノイズが多く、信じた情報が 裏目に出るケースが頻繁にあります。 |
「期待値がプラス」 のレースが圧倒的に少ない |
仮に全レースの中からプラス期待値 のものだけ選びたいとしても、 そもそもそういったレースが極めて 少ないのが現実です。 無理に勝負しようとすれば、 勝てないレースにも手を出すことになり、 結果として損失が増えていきます。 |
このように、レース単位でも「やればやるほど当たらない・勝てない」要素が散りばめられています。
それを知らずに回数を増やしても、的中よりも先に回収率の低下と資金の目減りがやってきます。

次は、これらの“もっともらしい負け理由”が本当にどうしようもなかったのか。
「やればやるほど負ける」は本当に避けられなかったのか?という問いに移っていきます。
やればやるほど負けるもっともらしい理由を論破
ここまで、「やればやるほど負ける」理由を制度とレースの2つの視点から整理してきました。
たしかに、控除率やオッズの構造、不確定要素の多さなど、負ける側に傾く仕組みは数多く存在しています。
でも、そこで一度立ち止まって考えてみてほしいのがこの問いです。
- 本当に、そこに手を出すしかなかったんですか?
- 本当に、その状況は避けられなかったんですか?
これまで見てきた“もっともらしい負けの理由”の中には、「対処すれば避けられたもの」や「最初から手を出さなければ回避できたもの」がいくつもあります。
以下では、そうした負け理由を一つずつ取り上げながら、どこに判断ミスがあり、どうすれば避けられたのかを論理的に検証していきます。
控除率があるから勝てない?いいえ。控除率は“分かった上で戦う前提”
控除率がある時点で、競艇は常に期待値がマイナスのゲームです。
でもそれは「常に絶対に負ける」という意味ではありません。
控除率は、回数で帳尻を合わせようとする人には厳しい構造ですが、勝てるレースだけを選び、損切りと見送りを徹底する人には関係のない話です。
そもそも「控除率があるから負けた」という人の多くは、控除を上回る回収率が期待できる状況を見極めるという発想すら持っていません。
控除率があるからこそ、以下のような思考が必要です。
- 点数配分を見直す
- オッズ構成を吟味する
- 「今回はやらない」という判断も含めて勝負を選ぶ
控除率の存在は誰にとっても平等です。
それを「仕方ないこと」で済ませず、“どう上回るか”を考える人間だけが勝つ土俵に立てます。

二重課税だから勝てない?→ たしかに理不尽。でも、問題なのはそこじゃない
競艇では、舟券購入時に控除率(テラ銭)25%が差し引かれたうえで、年間の払い戻し額が一定以上になると、一時所得として課税対象になります。
つまり、収支がマイナスでも払い戻しが多ければ課税される可能性があるという、“二重課税”の構造です。
たとえば、以下のようなケースです。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
年間舟券購入額 | 1,000万円 | テラ銭(25%)が含まれている |
年間払い戻し額 | 800万円 | この金額が一時所得の課税対象になる可能性あり |
実際の収支 | −200万円 | それでも税金が発生するケースがある |
このように、制度上の矛盾が生じやすく、たしかに「やればやるほど負ける」構造を強化する一因であることは事実です。
しかし、それが“あなたの負けの直接的な理由”になっているかというと、話は別です。
ネットやSNS上では、「税金があるから勝てない」という声をよく見かけますが、実際にはこういった人がほとんどです。
- 年間で税申告が必要になるほど勝っていない
- 収支はマイナスか、プラスでもせいぜい数万円〜数十万円レベル
- 「税金があるから勝てない」と言い出してしまう
たしかに、勝ちすぎて目立てば税務調査が入ることもあります。
でもそれは、本当に勝ち続けているごく一部の人の話です。
税金の話は「勝った人間が向き合うべき課題」です。
申告義務を軽視していいという話ではありませんが、まだ勝ててもいない段階で税金のせいにしてしまうのは、順序が違います。
現段階で考えるべきことは明白です。
考えること | そのタイミング |
---|---|
税金対策 | 年間で安定して大きく 勝てるようになってから |
プラス収支を作る方法 | 今すぐ考えるべきこと |
税金の仕組みが理不尽だという主張には一理あります。
でもそれを「だから自分が勝てない理由」としてしまうのは、ただの思考停止です。

プレイヤー同士の奪い合いだから勝てない?→ 奪い合うなら奪う側も確実にいる
競艇は、テラ銭として25%が控除された残りの75%を、プレイヤー同士で奪い合う構造です。
この構造は確かに厳しく、「結局、誰かが勝てば誰かが負けるゲーム」として避けがたい現実を持っています。
ですが、これを理由に「だから勝てない」と言ってしまうのは、まったく見当違いです。
なぜなら、競艇に限らず、ギャンブル・投資・相場すべてが“奪い合いの世界”だからです。
- 株式市場もFXも、誰かの損失が誰かの利益になっている
- パチンコ・パチスロも、ホール全体での回収と還元で成り立っている
(テラ銭は5%ほどなのに) - 競馬も同様に、控除後はプレイヤー同士の再分配でしかない
つまり、「奪い合いの構造だから勝てない」は、競艇に限らず成立してしまう理屈であって、それを“競艇だけの不公平な仕組み”として語るのは、完全な思い込みです。
しかも、奪い合いという言葉の裏にはもうひとつの事実があります。
それは“奪える側に回っている人は確実に存在する”ということです。
勝っている人たちは、以下のような思考と行動をしています。
勝てる人のスタンス | 具体的な内容 |
---|---|
“自分が勝てるレースしかやらない” | すべてのレースに手を出さず、 期待値があるレースだけを厳選 |
“他人の読みが偏ったレースを逆手に取る” | 人気の盲点・過剰評価・ 情報の偏りに着目して高配当を狙う |
“回収率が落ちるパターンを避ける” | 点数を絞る/広げすぎない/ 低配当ゾーンを避けるなど工夫 |
このように、奪い合いの構造は前提として受け入れ、その中でどう勝つかを冷静に設計しているのです。
だからこそ、「奪い合いだから勝てない」というのは、奪い合いに“無策で飛び込んだ人”の視点でしかありません。
勝てる人は、奪える場面しかやらない。
奪えない場面は最初から“やらない”という判断ができている。
この意識の差が、そのまま収支の差になります。

勝てる人がいたら制度が崩壊しているはず→ 真逆。“勝てる人が少数だから”制度は維持されている
「もし本当に勝てる人がいたら、競艇という制度はとっくに崩壊しているはずだ」。
この主張は、一見もっともらしく聞こえますが、ロジックとしては真逆です。
制度が続いているのは、「勝てる人が少数だから」こそです。
実際に、競艇は何十年も続いてきた公営ギャンブルです。
これだけの長期間にわたって成り立っているということは、以下の構造が成立している証拠です。
制度が成り立つ理由 | その中身 |
---|---|
大多数が負けている | 控除率25%により、 何も考えずに買えば資金が削られる |
少数だけが勝っている | 仕組みを理解し、条件を選別できる ごく一部だけが利益を出している |
制度は破綻していない | 回収される側が大半であるため、 競艇という事業自体は安定して継続中 |
つまり、「勝てる人がいる=制度がおかしい」ではなく、「勝てる人が少数だからこそ、制度は正常に回っている」というのが正しい理解です。
さらに言えば、もし勝てる人が大量にいたら、すでに以下のようなことが起きているはずです。
- 的中情報が出回り、オッズが極端に偏る
- 予想サイトやYouTubeの情報が全部機能しなくなる
- ギャンブルとして成立しなくなり、競艇自体が廃止される
そんな事態になっていないからこそ、「勝てる人がほとんどいない=逆に勝てる余地は確かに存在している」ということでもあります。
制度が崩壊していないのは、勝てる人がごく一部の“理解者”だけに限られているからです。
その一部に入れない人が、制度のせいにしているだけの話です。

インが強すぎてオッズが偏るから勝てない?→ だからこそ“オッズを見て買う”のが基本です
競艇では1号艇が有利という前提があり、実際に1コースの1着率は他のコースより圧倒的に高くなっています。
そのため、人気は1号艇に集まりやすく、オッズも極端に偏ります。
結果、「当たっても安い」「買えば買うほど回収率が下がる」と感じてしまう人も多いでしょう。
でもそれは、“偏ったオッズを見てもなお買っている側の判断ミス”です。
本来、オッズとは「その買い目にいくら投じる価値があるか」を測る指標です。
つまり、どんなに1号艇が勝ちやすくても、以下のような判断ができていれば、“勝ちにくいオッズに自ら飛び込む”ことは避けられます。
- オッズが低すぎて割に合わないなら見送る
- 配当効率が悪いなら金額調整する
- 他に妙味があるレースを選ぶ
オッズ偏重のレースで負けるのは、仕組みのせいではなく、「勝てるレースじゃないのに無理に手を出している自分の判断の甘さ」です。
1号艇が人気になるのはわかりきっていること。
そこに「なぜ人気が集まっているのか?」「それでも妙味はあるのか?」と考えずに買えば、勝てないのは当たり前です。

荒れると思わなかったから仕方ない?→“やらない”という選択肢があったはず
競艇では、番組表やオッズを見た段階で「これは堅そうだ」と感じていても、フタを開けてみたら意外な展開で高配当決着。
そんな“荒れたレース”は日常茶飯事です。
そのたびに、「荒れるなんて思わなかった」「これは無理ゲーだった」と言う人がいますが、それは言い換えれば、「自分の読みと不確実性を天秤にかけずに賭けた」ということにすぎません。
そもそも「荒れるかも」という気配は、レース前からわかるケースが多いです。
荒れる可能性が高いサイン | 例 |
---|---|
進入が不確定 | コース取りで動く選手がいる/ 展示と枠が異なる |
モーター差が極端 | 下位の艇が出足・ 伸び足ともに強い傾向 |
人気が割れている | オッズが均等で、本命不在の状態 |
風や水面状況が悪化している | 安定板付き、向かい風5m以上など |
こういった“荒れるかも”のサインが複数あった時点で、本来取るべき選択肢はシンプルです。
- 見送る(買わない)
- 点数を増やして的中率を優先する
- リスクを覚悟して高配当狙いに切り替える
「荒れたら仕方ない」と言っている人の多くは、何の対策もせずに“普段通り”の買い方をして負けているだけなのです。
展開が不安定なときほど、「やらない」という判断も含めて予想です。
“予想が外れた”ではなく、“不確実なものに雑に手を出した”というほうが正確です。

点数を増やすと回収率が下がるから勝てない?→ 問題なのは“点数”じゃない。レースの選び方です
競艇で「点数を増やすと当たるけど儲からない」「絞ると外れる」といった悩みを抱えている人は多いです。
そしてその延長で「やればやるほど負ける」と感じる人も出てきます。
ですが、ここで整理すべきなのは点数が多いか少ないか、ではなく“そのレースをやるべきだったかどうか”の判断が間違っているということです。
たとえば、以下のような構造で負けパターンが起きています。
買い方 | 想定される失敗 |
---|---|
5点以内に絞る | 展開が読めないレースで 無理に絞って外す |
10点以上に広げる | 的中するが、オッズが低く トリガミになる |
資金を均等に張る | 高配当に厚く張れず、 回収率が上がらない |
このように、点数自体に良し悪しはなく「その点数が適していたかどうかは、レース次第」なのです。
点数が増えても回収率が保てるレースもあれば、点数を絞っても全く勝負にならない荒れ番組もある。
勝っている人たちはこんなふうに判断しています。
- オッズ・出目傾向・展示を見て「これは絞れる」と判断したときだけ少点数で勝負
- 広げるなら“当たっても意味がある”オッズがあるときだけに限定
- それ以外は「買わない」「次を待つ」ことを選択肢にしている
「当てたいから点数を増やす。→ 当たるけど儲からない→ やればやるほど資金が減る」というサイクルに入ってしまったら、それは買い方ではなく、選び方に問題がある証拠です。
「このレースは絞れるか?」
「回収できる配当か?」
「点数に対してリターンは見合っているか?」
この思考を抜きに買えば、勝てるわけがありません。

展示やオッズを信じたのに裏切られた?→ 信じる前に“どれだけ当てにならないか”を知るべきです
「展示タイムが良かったのに全然出てなかった」。
「オッズが動いたから信じたのに飛んだ」。
こうした“信じた情報に裏切られた”系の後悔は、競艇に限らず誰でも経験があります。
ですが、冷静に考えてみてください。
そもそもその情報、どこまで当てになるものでしたか?
競艇における主要な情報ソースには、以下のようなものがあります。
情報 | 実際の信頼度 | 陥りがちな誤解 |
---|---|---|
展示タイム | 実戦とは別物/ 出してない選手もいる |
上位=勝てるとは限らない |
オッズ | 集団心理の反映/ 的確とは限らない |
売れてる=正しい、 と思い込む |
前走成績・ モーター評価 |
水面・進入で 大きく変化 |
過信すると展開ズレ に気づけない |
つまり、情報の一部しか見ずに「信じたのに外れた」というのは、信じた側の精査不足なのです。
実際、勝っている人ほど「情報はヒントでしかない」と割り切っており、以下のような姿勢を徹底しています。
- 複数の情報を組み合わせて総合的に判断する
- 確信が持てない場合は「買わない」も選択肢
- どんな情報も100%信用せず、“ズレたときの保険”を考えて買う
情報に裏切られたと感じるのは、「あの選手が飛ぶわけない」「展示1位なら勝つだろう」など、勝手に期待値を膨らませてしまった思考の問題でもあります。
競艇は、予想をする前に「どれだけ情報が不完全か」を理解しておくことが、実はもっとも大事な“予想の前提”なのです。

やればやるほど勝てる人がやっている“考え方”と“勝負の前提”
ここまで、「やればやるほど負ける」と言われる理由を制度面・レース構造の両面から洗い出し、その多くが「本当に避けられなかったのか?」という視点で論破してきました。
そして見えてきたのは、勝っている人は“勝てる前提条件が整ったときにしか勝負していない”という事実です。
やればやるほど勝てる人たちは、決して「数を打てば当たる」とは考えていません。
むしろ思考は真逆。
「勝てる条件がなければ、やらない」
「判断材料が足りなければ、見送る」
という選択を当然のように取り入れています。
たとえば、以下のような考え方が基本になっています。
考え方 | 理由・背景 |
---|---|
「勝てるレースしかしない」 | 控除率・情報の不確実性を考慮すると、 無駄打ちは即マイナスだから |
「買わない判断も“勝つための行動”」 | レースに乗ること自体が“投資”であり、 根拠なき参加は“損失”だから |
「点数・金額・情報量すべてに理由がある」 | オッズ・展開・資金に応じて 全体設計が組まれている |

それは判断するための材料が足りていないだけです。
勝てる人たちは、展示と進入の情報を比較したうえでモーター性能を確認し、オッズと構成のバランスを見極め、予想と展開のズレ幅まで含めて「やるかどうか」を判断しています。
つまり、最初からわかるのではなく、わかるように考えているだけです。
「わからないからやる」ではなく、「わからないならやらない」。
それが、やればやるほど勝てる人たちの当たり前の前提なのです。

勝てる人がやっていない“3つの行動”→ 無意識にやっていたら、今すぐやめるべき“負けパターン”
勝っている人たちは、特別な情報を持っているわけでも、天才的な直感で当てているわけでもありません。
彼らが一貫しているのは、「やらない判断」が明確にあるということです。
逆に言えば、勝てない人ほど共通して“無意識にやっていること”があります。
以下は、勝っている人が絶対に避けている3つの行動です。
やっていない行動 | なぜそれを避けるのか? |
---|---|
とりあえず全レースを買う | 勝てる条件のないレースに手を出しても、 控除率分だけ確実に資金が減るから |
点数を増やして当てにいく | 「当てること」が目的になってしまい、 オッズとのバランスが崩れて回収できなくなる |
“なんとなく当たりそう”で買う | 根拠が薄い買い方ではトータルで 期待値がプラスになることは絶対にないから |
この3つに共通するのは、「勝つ前提を持たないまま、買うこと自体が目的になっている」ということです。
やればやるほど勝てる人たちは、「勝てる確率があると判断できたときだけ買う」「不確実性が大きいときは買わない」
という姿勢を徹底しています。
つまり、“やらないことを決めているから勝てている”のです。

まとめ!やればやるほど負ける人・勝てる人の差は“前提”にある
「やればやるほど負ける」人の多くは、勝負に入る前の考え方の“前提”で大きな差がついています。
負けている人ほど、このように根拠の薄い状態でレースに挑んでいます。
- とりあえず買う
- 情報を信じすぎる
- 外れたら仕方ないと思っている
一方、やればやるほど勝つ人は、以下のように考えています。
- 勝てるレースしかやらない
- 控除・税金も織り込んだうえで設計している
- 買わない判断も“勝つための戦略”と捉えている
制度や仕組みに不満を持つこともあるかもしれませんが、そこで止まっていても収支は変わりません。
やればやるほど負けていると感じたら、まずは“勝負の前提”から見直すことが、勝ち組への第一歩です。
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